| サケは、産卵期を迎えて河川を遡上すると、雄と雌がペアを組み、産卵床を作成します。産卵床の直径は体長の約2~3倍で、産卵床を掘るのは雌の役目です。 |
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| 雌は尾鰭(おびれ)で砂利をはね飛ばしながら川床をすり鉢状に掘っていきます。そして、ときどき掘削部に臀鰭(しりびれ)を差し込み、卵を隠すのに十分な深さになったかどうかを確認するのです。 |
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| 十分な広さ、深さの産卵床が完成すると、雌は、雄を誘い込み、体を震わせながら卵を産み落とします。雄は雌に寄り添いながら放精し、放精、放卵が終わると、雌は尾鰭で砂利をはね飛ばし、卵を砂利で保護します(※3)。1つの産卵床には、雌の腹腔(ふっこう)内にある卵の約1/5~1/3が産み落とされますので、こうした一連の行動は、3~5回ほど繰り返されます。そして、産卵を終えた雌は、しばらくの間産卵床を守ったのち、その生涯を閉じるのです。 |
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| では、雄はこの間、放精以外に何をしているのでしょうか? 雄は、雌が産卵床を作る間、他の雄が近寄らないように周囲を見張っています。「サケの一生」では、産卵床を愛の巣という言葉で表現したのですが、実のところ、これは雌を思いやる行動というより、自身の子孫を増やすための行動と考えた方がよさそうです。事実、雄は、他の雄が近づいてくると争い、そのために鼻曲がりや背っぱりなどを発達させたと考えられていますが、産卵床の掘削や埋め戻しの際に雌を手伝いませんし、交配直後には、次の交配相手を探す目的で、産卵床から姿をくらますことさえあるのですから―(※4)。 |
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| 産卵場所を求めて懸命な遡上(ベニザケ) |
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| ベニザケの放卵 |
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