沿岸沿いに来遊移動してくるサケマスを建て網(たてあみ)で漁獲するのが、定置漁業です。定置網(建て網)は、垣網(かきあみ)・身網(みあみ)・落とし網(おとしあみ)の3つの部分からなっています。
垣網(かきあみ)は海岸から垣根のように沖合いに張り出します。綱の長さは600~1000メートル、長いものになると1800メートルに達します。
海岸線に並行して回遊してきたサケは、垣網にさえぎられて、網ぞいに沖合いへ出て行くので、自然に身網(みあみ)に入るようになります。
身網(みあみ)は幅12メートル、長さ8、90メートルの袋状の網で、その先端にはさらに小さな袋状の落とし網がついています。落とし網は、箱網(はこあみ)・魚留まり・金庫(きんこ)などとも呼んでいますが、ネズミ取りの網のように逃げられないようになっており、網に入ったサケはたぐり上げられて漁獲されるのです。
定置漁業は、旋網(まきあみ)やトロール網漁業とちがって受身の漁業であるため、魚の束遊の度合によって豊・不漁の差があります。しかし、国際漁業条約による規制対象にはならないこともあるほか、漁獲物の鮮度も良く沿岸漁業では見直されてきています。 |
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サケ定置漁業の模式図



海中の定位置に吊り下げるために固定し張られる骨組み |