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毎年、アラスカ州漁業狩猟省(ADFG)、米国海洋漁業局(NMFS)そして国際太平洋オヒョウ委員会の科学者達が、それぞれの権限のもとに漁業資源(サーモン、底魚、カニ、オヒョウ)の調査と分析を行っています。
サーモンはスケトウダラなどの底魚や、カニ、オヒョウなどと違い、産卵のために生まれた河川に戻るという特性があるため、個々の魚群ごとの動きを研究・予測することが必要になってきます。ある川におけるサーモンの遡上の群れは、同じ川、または近隣の川のサーモンの産卵、遡上の群れとは独立した、個別のものとして理解・予測・管理されなくてはなりません。
アラスカ州漁業狩猟省(ADFG)は天然サーモンの遡上に関する総合的で膨大なデータベースを蓄積してきました。
アラスカ州漁業狩猟省(ADFG)から委託された科学者たちは、このデータをもとに、毎年河川ごとのエスケープメント(遡上親サケ数)目標を設定し、漁期ごとの天然サーモンの遡上数やどの時期に群れの数が最も増え、また、どの時期に群れの数が最も減少したのか、といった評価結果を蓄積しています。
エスケープメント(遡上親サケ数)目標を達成することは、毎年アラスカ州漁業狩猟省(ADFG)の最優先課題になっています。
アラスカでは産卵のために一旦川に入ったサーモンを商業目的で漁獲することは法律で禁止されており、河川ごとに設定されたエスケープメント(遡上親サケ数)目標が達成されて、はじめて商業目的のサーモン漁が指定海域ごとに許可されます。
漁獲量を制限するための「割当制度」は乱獲を防ぐうえで効果的な管理方法のひとつです。
「割当制度」で使用される数値は漁獲可能量(TAC)です。
「割当制度」は、科学的情報を使用し個体数の状況を見極めることを目標にしている「資源評価」と関連し、持続的な漁業を行うために必要な計量的な管理方法です。 |
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●米国海洋漁業局(NMFS)、アラスカ州漁業狩猟省(ADFG)
漁獲可能量(TAC)と河川遡上数を超えた場合、漁獲を停止させる権限をもっています。 |
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●北太平洋漁業管理委員会
漁獲可能量(TAC)=「超えてはいけない漁獲量のリミット」と厳しく設定しています。 北太平洋での海域でアラスカ州の漁師操業中に漁獲量がTACに達すると、北太平洋漁業管理委員会は直ちに禁漁を命じ、漁業者も無条件でこれに従います。 |
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アラスカの北太平洋漁業管理委員会だけではなく、世界各国の漁業管理局がTACを定めています。
しかし、TACを「超えてはいけない漁獲量のリミット」として設定している国家機関は皆無に等しく、そのような意味で「厳密なTAC」とはいえません。
世界の多くの地域では漁獲量がTACに達しても、漁業管理をつかさどる権力機関が漁獲停止を言い渡すことはありません。
それは、彼らが水揚量や海上にいる操業日数、漁獲場所、漁具のサイズを制限して資源の保護を図るよりも商業機会を優先させているからです。しかし、北太平洋での海域でアラスカ州の漁師たちが操業中に漁獲量がTACに達すると、漁業者も無条件にこれに従います。
このようにアラスカの強力な漁業管理システムは十分に機能を果たしており、理論と実践が一体となっているすぐれた例です。 |
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アラスカでは、州と連邦政府双方が法の執行を分担しあい、漁業者や水産加工業者、スポーツフィッシャーマンたちの活動や運営を適切な方法でモニターし、管理しています。
州が管理する漁業の規制執行機関はアラスカ州公安省野性生物保護警察庁(以下州警察)です。州警察は公衆向けの啓蒙活動やパトロール、そして実際、法の執行を通じて、商業漁業やスポーツフィッシング、水生動物の生息地に関する規制が順守されるよう統括する任務を担います。
連邦管理下の漁業については、米国海洋漁業局の法執行局(NMFS OLE)が37か条にわたる連邦法令のほか、海洋資源の保全と保護、またはNMFS管轄の重要案件に関する多くの条例を執行する特別権限をもっています。
米国海洋漁業局の役人たちも海上監視プログラムに深く関わっています。NMFSによって認証されるこれらの民間科学オブザーバーは、民間業者によって雇用され、北太平洋漁業管理委員の指令の下で漁船に乗船しています。
オブザーバーは漁業関連資料やデータを収集し、規制違反の疑いがあるケースをOLEに報告します。これにより、年間約300件の追跡調査や取調べが行われています。ルールに違反していると判断された場合、NMFSには漁船や漁具、漁獲物の差し押さえや没収の権限があります。 |
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